掃除機496方式(英語名:HAL496 Systems)による英語などの学習方法を提唱するブログです。英文に関して、解説・対訳などの掲載を中心としています。訳し方は、そのときの状況によるので、直訳っぽいのもあったりします。転載及び2次使用可。(C) no rights reserved / aucun droits réservés / keine Rechte vorbehalten / 著作権全面放棄

4.08.2008

The Bike(対訳)

The Bike
自転車

75A
My dad didn’t want to buy me a bike.
父ちゃんはぼくに自転車を買いたがらなかった。

He was always saying [that children are so careless and they hurt themselves].
子どもというものはとても不注意で、けがをするものだと父ちゃんはいつも言っていた。

I was always telling Dad [that I’d be very careful].
とっても注意するってぼくは父ちゃんにいつでも言っていた。

Then I cried.
それから、ぼくは泣いた。

Then I said [o I was going to run away from home].
それから、家出するぞってぼくは言った。

In the end Dad said [o I could have a bike if I came in the top ten in the math test].
最後には、もしもぼくが算数の試験で10番以内に入れば自転車を手に入れることができると父ちゃんは言った。

75B
So I was very pleased when I got home from school yesterday because I’d come in tenth in the test.
だから、ぼくは昨日、学校から家に戻ったときにとても喜んでいた。テストで10番以内に入っていたからだ。

When Dad heard this, he looked surprised and said, “Well, imagine that!” and Mom hugged me and said [o Dad would go right out and buy me a bike].
父ちゃんがこのことを耳にしたとき、驚いている様子で、「えっ、何だって!」と言い、母ちゃんはぼくを抱きしめ、父ちゃんはすぐに出かけて、ぼくに自転車を買ってくれるわよと言った。

Actually I was lucky really, because there were only eleven of us {doing the test}, all the rest of the class were away with colds, and the eleventh was Matthew, {who always comes last anyway}.
実のところ、ぼくは、本当に運がよかったんだ。テストと受けたのはぼくたちのうちのたったの11人だけだったからで、クラスの残り全員は風邪で休んでいて、11番目はマシューだったが、彼はいつでも、どうしたってビリなんだ。

76B
When I got home today, I found Mom and Dad waiting for me with big smiles.
今日、家に着いたとき、母ちゃんと父ちゃんがとびきりの笑顔で、ぼくを待っていた。

76C
Nicholas, we’ve got a surprise for you!” said Mom, and Dad went outside and you’ll never guess [what he had]: a bike!
「ニコラ、私たちにはあなたへの驚くようなプレゼントが私たちにはあるのよ!」とママが言って、パパが外に行ったけど、父ちゃんが持っていたものを(みんなは)決して推測できないだろう:自転車だ!

I ran to hug Mom and hug Dad and hug the bike.
ぼくは走って行って、母ちゃんに抱きつき、父ちゃんに抱きつき、その自転車に抱きついた。

76D
You must promise to be careful,” Dad said.
「君は注意するって約束しなければなりません」と父ちゃんが言った。

I promised, and then Mom hugged me again and said [o she was going to make chocolate cake for dessert] and she went inside.
ぼくは約束して、それから、ママはもう一度ぼくを抱きしめ、デザートにチョコレート=ケーキを作るつもりだと言って、それから、(家の)中に行った。

76E
Dad stayed out in the garden with me.
父ちゃんはぼくと一緒に庭にいた。

Did you know [o I used to be a champion cyclist]?” he asked me.
「私がかつて優勝した自転車乗り[or自転車選手権保持者]だったってことをお前は知っていたかい?」と父ちゃんはぼくに訊ねた。

Actually I didn’t know.
生憎(あいにく)、ぼくは知らなかった。

I knew [that Dad had been a champion soccer player and swimmer and boxer], but the cyclist was a new one for me.
父ちゃんが優勝したサッカー選手であり、優勝した水泳選手であり、優勝したボクサーだったということをぼくは知っていたが、しかし、自転車競技の選手はぼくにとって新しいものであった。
→父ちゃんがサッカー選手権で優勝していて、水泳選手権で優勝していて、ボクシング選手権で優勝していたってことは知っていたけど、自転車競技は初めて耳にした。

Here, I’ll show you,” said Dad, and he got on my bike and started riding around the garden.
「ほらほら、お前に見せてやるよ」と父ちゃんが言って、ぼくの自転車に乗って、庭で乗り回し始めた。

Of course the bike was too small for Dad and he had trouble with his knees {which were somewhere up by his face}, but he managed.
もちろん、自転車は父ちゃんには小さすぎたし、彼[=父ちゃん]は、どこか顔のそばで高い状態にある膝(ひざ)にてこずっていたが、彼[=父ちゃん]はなんとかしていた。
→もちろん、自転車は父ちゃんには小さすぎたし、顔のそばのあたりまで上がってくる膝(ひざ)にてこずっていたが、なんとかこいでいた。

76F
That is one of the strangest things {that I have ever seen}!” said Mr. Billings, looking across the garden fence.
「これは、私が今までに見た最も奇妙なもののひとつだな!」と、庭の柵越しに見やりながら、ビリングズさんが言った。

Mr. Billings is our neighbor and he and Dad like to annoy each other.
ビリングズさんは近所の人で、彼と父ちゃんはお互いをいらだたせるのが好きだ。
→ビリングズさんは近所の人で、彼と父ちゃんはお互いにいらだたせ合うのが好きだ。

77B
You be quiet,” said Dad, “you don’t know the first thing about cycling!”
「おまえ、静かにしなさい」と父ちゃんが言った。「サイクリングに関する初歩的なことも知らないだろ」

77C
Oh, don’t I?” said Mr. Billings.
「えっ、おれが知らないってか?」とビリングズさんが言った。

I was high school champion, and if I hadn’t met my wife, I’d have turned professional.”
「私は高校生のときに優勝しているし、妻に出会わなかったならば、プロになっていたところだ」

77D
You, professional?” said Dad.
「あんたが、プロにだって?」と父ちゃんが言った。

You could hardly ride a tricycle!”
「あんたは三輪車にさえも乗れないじゃないか!」

77E
I’ll show you!” Mr. Billings said, and he jumped over the fence.
「おまえに見せてやるぜ!」とビリングズさんは言って、柵を跳び越えた。

Give me that bike,” he said, grabbing the handlebars, but Dad wasn’t letting go of the bike.
「おれにその自転車を渡せ」と彼は言って、ハンドルを摑(つか)んだけど、父ちゃんは自転車を離しはしなかった。

77F
No one asked you in here, Billings,” said Dad.
「だれもあんたがここにいることを頼んだりはしなかった、ビリングズ」と父ちゃんが言った。

78A
Afraid (o I’ll make you look bad in front of your poor child), eh?” asked Mr. Billings.
哀れな子どもの前でおまえがよくないように見えるようにするのを怖れているのかい?」とビリングさんは訊ねた。

78B
Oh, shut up!” said Dad, and he pulled the handlebars out of Mr. Billings’ [or Billings’s] hands and started riding around the garden again.
「ええい、黙れ!」と父ちゃんは言って、それから彼[=父ちゃん]はビリングさんの手からハンドルを引っ張って、もう一度、庭で乗り回し始めた。

78C
I ran after Dad and asked [if I could ride my bike], but he wasn’t listening, because Mr. Billings had started roaring with laughter as he watched Dad, and Dad fell into the flowers.
ぼくは父ちゃんのあとを走り、自転車に乗れないか訊ねたけど、父ちゃんは聞いていなかった。ビリングズさんが父ちゃんを見たとき、大笑いしていたからで、それに、父ちゃんは花のところに落っこちた。

Why are you laughing in that silly way?” asked Dad.
「どうして、そんなバカみたいな様子で笑っているのかい?」と父ちゃんが訊ねた。

78D
I’m laughing because I feel like laughing,” said Mr. Billings.
「笑いたい気分だから笑っている」とビリングズさんは言った。

78E
You’re out of your mind!” said Dad.
「おまえは正気じゃないな!」と父ちゃんは言った。

78F
Mr. Billings said, “I’ve got an idea. We’ll race each other around the block and see [who makes the fastest time]!”
ビリングズさんは「おれにいい考えがあるぜ。この区画の周囲を互いに競争し合って、どちらがいちばん速いかを確かめるんだ!」と言った。

78G
Certainly not,” said Dad.
「とんでもない」と父ちゃんは言った。

78H
Scared, eh?” said Mr. Billings.
「怖気(おじけ)づいたんだな?」とビリングズさんは言った。

78I
Scared? Me?” said Dad.
「怖気(おじけ)づいただって? 私が?」と父ちゃんは言った。

I’ll show you!”
「おまえに見せてやるぜ!」

And Dad took the bike and went out into the road.
それから父ちゃんは自転車を引っぱって、道路へと出て行った。

I was beginning to get really fed up, I hadn’t even had one ride on my new bike!
ぼくは本当にうんざりし始めていたし、ぼくは自分の新しい自転車にひと乗りさえしていなかったんだよ!

78J
Right,” said Dad, “we each ride around the block and time it, and the winner is champion. As far as I’m concerned, it’s only a formality; I know the winner already.”
「わかった」と父ちゃんは言った。「われわれがそれぞれこの区画を1周して、その時間を計って、勝ったほうがチャンピオンだ。私にとっては、それは単なる形式性にすぎない。私にはすでに勝者がわかっている」
→「わかった」と父ちゃんは言った。「われわれがそれぞれこの区画を1周して、その時間を計って、勝ったほうがチャンピオンだ。私に言わせれば、それは単なる形式上のことにすぎない。どちらが勝つか、私にはすでにわかっている」

79B
Glad to see you admit defeat,” said Mr. Billings.
「あんたが敗北を認めているのがわかって、うれしいよ」とビリングズさんは言った。

79C
What about me?” I asked.
「ぼくに関してはどうなの?」とぼくが訊ねた。

79D
You?” said Dad.
「おまえか?」と父ちゃんが言った。

Youer, well, you can keep time. Mr. Billings will give you his watch.”
おまえは……だな、ええっと、おまえはタイムを測定すればよい。ビリングズさんがおまえに腕時計を渡すだろう」

But Mr. Billings didn’t want to give me his watch because he said [o children were always breaking things], so Dad told him [how mean he was] and he gave me his own watch.
しかし、ビリングズさんはぼくに腕時計を渡したがらなかった。なぜなら、子どもというものはいつでも物を壊すものだからと言ったからで、だから、父ちゃんは彼「=ビリングズさん」に、おまえはなんて卑しいんだと言って、それから、彼[=父ちゃん]はぼくに自分の腕時計を渡した。

80A
Mr. Billings had first go.
ビリングズさんが最初に乗った。

He actually is rather fat, so you could hardly see the bike.
彼は実際にちょっと太りすぎていたから、自転車がほとんど見えなかった。

He wasn’t going very fast, and then he turned the corner and disappeared.
彼[=ビリングズさん]はあまり速く進んではいなくて、それから、彼[=ビリングズさん]は角を曲がって消えた。

When we saw him coming back, he was red in the face and his tongue was hanging out and he was riding in zigzags.
ぼくたちがビリングズさんが戻ってくるのを目にしたとき、顔をまっ赤にしていて、舌が垂れ下がっていて、彼はジグザグに漕いでいた。

80B
Well, how long was it?” he asked.
「おい、どのくらいの(時間の)長さだい?」と彼は訊ねた。
→「おい、タイムはどうだ?」とビリングさんは訊ねた。

80C
Nine minutes and then the second hand in between five and six,” I said.
9分とそれから長針が56の間です」とぼくは言った。

Dad roared with laughter.
父ちゃんはけたたましく笑い声を出した。

80D
Well,” he said, “it’d take you all of six months to do the Tour de France.”
「さて」と父ちゃんは言った。「ツール=ド=フランスをするには、あんたにはまるまる6か月かかるだろうな」

80E
Why don’t you try to do better instead of making bad jokes?” said Mr. Billings, {who was having trouble with his breathing}.
「どうして、たちの悪い冗談を飛ばすかわりに、よりよくしようとしないのか[→もっと速く走ろうとしないのか]?」とビリングズさんが言ったが、彼は呼吸をすることに問題をかかえていた[→息が苦しそうだった]。

Dad took the bike and started off.
父ちゃんは自転車に乗り、出発した。

80F
We waited.
ぼくたちは待った。

I was looking at the watch.
ぼくは腕時計を見つめていた。

I wanted Dad to win, but the hands of the watch kept going around and it was nine minutes and then almost at once it was ten minutes.
ぼくは父ちゃんに勝ってもらいたかったが、時計の針は回り続け、9分になっていて、それからほとんどすぐに10分になった。

I’ve won! I’m the champion!” cried Mr. Billings.
「勝った! おれがチャンピオンだ!」とビリングズさんが叫んだ。

80G
Fifteen minutes later there was still no sign of Dad.
15分後、それでもやはり父ちゃんの影も形もまったくなかった。

80H
That’s funny,” said Mr. Billings.
「これは妙だな」とビリングズさんは言った。

Perhaps we ought to go and see [what’s up].”
「たぶん、行って、なにが起こったのかを確かめないといけないな」

Then we saw Dad coming.
そうしたら、ぼくたちは父ちゃんがやってくるのを目にした。
orそうしたら、父ちゃんがやって来るのが見えた。

On foot.
徒歩だった。
or歩いていた。

He’d torn his trousers, he was pressing a handkerchief to his nose and carrying the bike in his other hand.
彼[=父ちゃん]はズボンを破いていて、ハンカチを鼻に押しつけていて、もう一方の手で自転車を持っていた。

Its handlebars were all bent, its wheels were twisted and the light was broken.
ハンドルはすっかり折れ曲がり、車輪は捩(ねじ)れていて、ライトは壊れていた。

81B
Ran into a trash can,” said Dad.
「ゴミ箱に突っ込んだ」と父ちゃんは言った。

81C
The next day I was telling Matthew about it, and he told me [o almost exactly the same thing happened to him with his first bike].
その翌日、ぼくがこのことについてマシューに話していたところ、初めての自転車に関して、ほぼ正確に同じことが彼の身に起こったと彼はぼくに話した。

81D
Dadsthey’re all the same,” said Matthew.
「父ちゃんというものはね、みんな同じなんだよ」とマシューは言った。

They’re so careless, and if you don’t watch out, they go breaking people’s bikes and hurting themselves.”
「父ちゃんというものは、とても不注意で、気をつけなければ、人の自転車を壊して、けがをするんだ。

 以下の動画は、フランス語の原作からアニメ化したものらしい。原作は読んでいないから、確信はもてないが。


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和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

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