掃除機496方式(英語名:HAL496 Systems)による英語などの学習方法を提唱するブログです。英文に関して、解説・対訳などの掲載を中心としています。訳し方は、そのときの状況によるので、直訳っぽいのもあったりします。転載及び2次使用可。(C) no rights reserved / aucun droits réservés / keine Rechte vorbehalten / 著作権全面放棄

4.10.2008

Outside the Box

CROWN II Lesson 4
Outside the Box
箱を外側で
or枠の外側で
→独創的に
*outside the box: 独創的な▼「独創的な」という訳も辞書には載っているが、文字どおり「箱の外側で」としてもよいと思う。なお、三省堂(教科書会社)のウェブサイトの内容 紹介では、このレッスンについて「私たちは本当に自由に発想しているのだろうか。知識や常識に捕らわれていないか。『ハコ』の外に一歩踏み出せば違う世界 が見えてくる」と書いてある。

考えを変えなさい、そうすればあなたは自分の世界を変えるのである。

――ノーマン=ヴィンセント=ピール――

0.
創造性とはなんであろうか?

それは習得しうるなにかあるものであろうか?

ケンは(その答えを)見つけ出すことに興味を抱いたので、ジェームズL.アダムズ博士にインタビューをしたが、その博士[=アダムズ博士]は最近、創造性についての本を執筆している。

1.
ケン:
アダムズ博士、このインタビューにお時間を割いてくださり、まことにありがとうございました。

博士は創造的になる方法について数多くの本を執筆されています。
→博士は創造的になる方法についての本を数多く執筆されています。

「創造的」であることによって、博士は厳密にはどういうことをおっしゃっているのでしょうか?

アダムズ博士:
「創造的」ということばによって私はただ単に、(それに対する)簡単な解決法がひとつもない問題に対する新たな解決法を見つけ出すことができるということを言っています。

創造的であることは、新しい世界の眺め方を見つけることを意味します。
→創造的であることは、新しい世界の眺め方を見つけることなのです。

ケン:
どうして、たいへん多くの人が最近では創造的であることに興味があるのだろうかと私は思います。

アダムズ博士:
おそらくは、最も重要な理由のひとつは、これまでに経験したことにない問題に対処しなければならない複雑な時代にわれわれが生きているということでしょう。

ケン:
アダムズ博士、もっと創造的になるように自らを鍛えることは可能でしょうか?

創造性とは、なにか習得できるものでしょうか、それとも、生まれたときから備わっているものでしょうか?

アダムズ博士:
もっと創造的になるように自らを鍛えることができると私は考えています。

創造的であることは、新しい思考法を、つまりそれまでにない方法で問題を眺める能力を必要とします。

そうするために、われわれが自由に考えるのを妨げる「心の障壁」と私が呼ぶものがわれわれにはあるということをみなさんは理解しなければなりません。
*mental block: 「メンタルブロック」とするが一般的。「心の障壁」のほかに、「意識の壁」「内制止」などの訳語もあるようだ。また、ジェームズL.アダムズの著書で、日 本語に訳されているものの邦題は『メンタル・ブロックバスター――自由な発想を妨げる6つの壁をぶち破れ』となっている。

あなたにおもしろいパズルを出させてください。そうすれば、「心の障壁」ということばで私が言い表したいことについてよりよい考えが得られるでしょう。
→あなたにおもしろいパズルを出させてください。そうすれば、「心の障壁」ということばで私の言いたいことがもっとよくわかるでしょう。

2.
ケン:
それはおもしろそうですね。

パズルは好きです。

アダムズ博士:
よろしい。

ここにそのパズルがあります。

問題は、紙から鉛筆を持ち上げることなしに、9つの点すべてを通る(多くても)4本以下の直線を描くことができるかどうかということです。

ケン:
うーん。

ええっと。

4本の直線、それも鉛筆を持ち上げることなしに、と言いましたよね――それは不可能です。

アダムズ博士:
不可能であるように思えるにすぎません。
or不可能であるように思えるだけです。

ちょっとアドバイスをさせてください。

いかなる新たな条件をつけ加えてはいけません。

たいていの人は不必要な条件をつけ加えるのです。

彼ら[=たいていの人]には心の障壁があるのです。

彼ら[=たいていの人]は、正方形の枠の中にとどまらなければならないと考えます。

創造的であることは、枠の外側で考えることを習得することを意味します。
→創造的であるとは、枠の外側で考えることを習得することです。

ケン:
おや、わかったぞ。(解決法その1を参照せよ)

アダムズ博士:
よくやりました。

ケン:
別の解決法があるというのが、ふっと思いついたのです。

こちらの解決法についてはどうですか?(解決法その2を参照せよ)

アダムズ博士:
素晴らしい!

実際、このパズルには複数の解決法が可能なのです。

ここに、たった1本の線で9個の点すべてが線を引かれるようにすることを可能にするものがあります――小さな紙が折り重なった状態で。
→ここにあるのは、たったの1本の線で9個の点すべてに線を引くことを可能にする解決法です――小さな紙が折り重なった状態で。

3.
アダムズ博士:
そして、ここには、パズルをばらばらに切ることと異なるやり方で寄せ集めること、さらには再び1本の線だけを使うことを必要とする解決法があります。
→そしてここにある解決法が必要とするのは、パズルをばらばらに切り、違うやり方で寄せ集め、しかるのちに再び1本の線だけを使うというものです。

ケン:
人々がどのようにしてそのような発想を得ることができるのかということは驚くべきことですね。
→驚くべきことですね。どうやってそんな発想が思いついたんでしょう。

アダムズ博士:
別の人はこの解決法を思いつきました。つまり、紙を地球の表面に置くのです。

地球をぐるりと回り、それぞれの円で次の[=隣の]列を通過するように、毎回、少しずつ動かします。
→地球をぐるりと回り、それぞれの周回で次の[=隣の]列を通過するように、毎回、少しずつずらします。

ケン:
まったく創意工夫に富んでいますね。

アダムズ博士:
これが創造性というものです。つまり、不必要な条件を回避することを学び、枠の外側で考えることです。

ここに私の特にお気に入りの解決法があります。

それは小学生の女の子からのものです。

---
親愛なるアダムズ博士

パパとわたしはあなたの本に載っているドット=パズル[=点のパズル]をしていました。

ある人が1本の線を使って解く方法を見つけたとパパが言いました。

わたしもやろうとして、解きました。

折ったりするんじゃなくて、私は1本の太い線を使いました。

太い線を使っては駄目とは書いてありません。

こんなふうにするのです。
---

4.
ケン:
インタビューを始めた時点に戻りましょう。

このことすべては創造性について何を述べているのでしょうか?

アダムズ博士:
創造的になるためには、心の障壁を回避し、枠の外側で考えることを習得することが重要なのです。

問題を大まかに述べれば述べるほど、創造的な解決法に対する余地が広がります。

ケン:
私に例を挙げていただけませんか?

アダムズ博士:
あなたがよりよいドアを作るように依頼されたと仮定してください。

どういった種類のドアをあなたは思い浮かべますか?

おそらく、あなたは木でできた長方形のものを思い浮かべるでしょう。

それこそが、あなたの心の枠の中での、ドアとは何であるかというものです。
→それこそが、あなたの心の枠の中にあるドアというものです。

ドアについて考えるかわりに、壁を通り抜けて歩くためのよりよい方法を見つけることについて考えてください。

このような新しい問題の述べ方があれば[=このように新たに問題を述べることで]、さまざまな解決法を見つけ出すことができます。すなわち、カーテ ンや伸縮自在の仕切り板や機械式のシャッターや、あるいは、店内の熱やフリーザーの外の熱を保つために用いられるようなエア=カーテンでさえ思いつくこと ができます。

ケン:
ということは、狭すぎる問題の述べ方は、創造性に制限を加えるとおっしゃっているのですね。
→ということは、問題を限定して述べると、創造性に制限を加えてしまうとおっしゃりたいのですね。

アダムズ博士:
まさにそのとおりです。

よりよい解決法は不必要な条件を取り除くことから生まれます。

問題は、あなたが枠の外側で考えることができるかどうかということなのです。

ケン:
ありがとう、アダムズ博士。

創造性について博士とお話しすることは、たいへん興味深かったのでした。

本当にありがとうございました。

〔了〕

4 件のコメント:

student さんのコメント...

拝見させていただきました
とても良かったです

掃除機庵主人 / 掃除機496 さんのコメント...

studentさんへ

お役に立っていれば、さいわいです。

このレッスンをはじめ、英語と国語が苦手な理系男子を対象に作成したものがあります。
授業で訳を言わなければならない場合には、ぎこちないと指摘される可能性があるので、適宜、工夫して、自然な日本語に書き換えておいてくださいませ。

匿名 さんのコメント...

創造性について博士とお話しすることは、たいへん興味深かったのでした
この表現はちょっとおかしい気がするのですが・・・・

匿名 さんのコメント...

こういう訳もあったのかととても参考になりました。

自分の写真

和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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