掃除機496方式(英語名:HAL496 Systems)による英語などの学習方法を提唱するブログです。英文に関して、解説・対訳などの掲載を中心としています。訳し方は、そのときの状況によるので、直訳っぽいのもあったりします。転載及び2次使用可。(C) no rights reserved / aucun droits réservés / keine Rechte vorbehalten / 著作権全面放棄

4.09.2008

Mars ― The Only Way Out? ―(対訳)

Mars The Only Way Out?

火星――唯一の打開策?――

We shape ourselves through decisions {that shape our environment}.

われわれの環境を形作る決定によってわれわれは自ら自身を形作るものである。

Rene Dubos

ルネ=デュボス

0.

Is it possible for people to live on other planets?

人間が他の惑星で暮らすことは可能であろうか?

Should we try to make a colony on Mars?

われわれは火星に植民地を作ろう[=入植しよう]とすべきであろうか?

Akira has written a report to try to answer these questions.

アキラはこれらの問いに答えようと報告書を書いた。

1.1

Mars, the Red Planet, has fascinated people from the earliest times.

火星、すなわちかの赤き惑星は最も早い時代から人間を魅了してきた。

Ancient people identified it with the god of war.

古代人はそれ[=火星]と戦争の神とを同一視した。

Recently Mars has been the subject of extensive scientific research.

近年、火星は広範囲にわたる科学的研究の主題となっている。

In the near future, people will be walking on Mars.

近未来において、人間は火星の上を歩いているであろう。

1.2

What kind of planet is Mars?

火星はどのような種類の惑星であろうか?

It is the fourth planet from the sun, and the planet {closest to Earth}, but Mars is much smaller than Earth.

それは太陽から4番目の惑星であり、しかも地球に最も近い惑星であるが、しかし、火星は地球よりもずっと小さい。

A day on Mars is 24 hours and 37 minutes long, and a year lasts 687 Earth days.

火星の1日は24時間37分で、(火星の)1年は(地球の1日の)687日分続く。

The surface of Mars is covered with red dust, and the sky is pink.

火星の表面は赤い砂塵(さじん)で覆われており、空はピンク色である。

There are high mountains like Olympus Mons, {which is 24 kilometers high}.

オリンポス山のように高い山があり、それは高さ24㎞である。

Mars has white polar caps {formed of frozen carbon dioxide and possibly ice}.

火星には凍った2酸化炭素や、ことによると氷から形成されている白い極冠がある。

If there is water on Mars, there may also be some form of life, but it has yet to be found.

もしも火星に水があるのならば、なんらかの形態の生命もまた存在する可能性もあるが、しかし、それはまだ発見されていない。

1.3

We know a lot about Mars from reports of space probes.

宇宙での綿密な調査による報告から、火星についての多くのことをわれわれは知っている。

Now there is a plan {to send people to Mars in May, 2018}.

ところで、20185月に人間を火星に送る計画がある。

The astronauts will have been in space for 180 days when they finally reach the Red Planet.

宇宙飛行士たちは、かの赤き惑星に最終的に到着するときには180日間、宇宙空間にいたことになる。

They will stay for 571 days.

彼ら[=宇宙飛行士たち]は571日間(火星に)滞在する予定である。

2.1

What will the trip to Mars be like?

火星への旅行はどのようなものになるのであろうか?

Astronauts will have to face many difficult problems on their journey to Mars.

宇宙飛行士たちは火星への旅行の途中に多くの困難な問題に直面するにちがいないであろう。

In an environment {where there is no gravity}, people’s bodies and bones become weaker.

重力のない環境では、人間の身体と骨は弱くなる。

So astronauts must exercise (using equipment).

だから、宇宙飛行士たちは器具を使いながら運動しなければならない。

There will also be other problems.

他の問題もまた存在するであろう。

Being in a closed environment like a spaceship, astronauts find it difficult to get a good sleep and to stay in high spirits.

宇宙船のような閉ざされた環境下にいると、宇宙飛行士たちは充分に睡眠を摂り、元気いっぱいでいることが難しいと気がつく。

One astronaut says [that Stalking with one’s family is a great help in dealing with stress].

ある宇宙飛行士は、自分の家族と話をすることは、ストレスを処理する点で大いに役に立つと述べている。

2.2

The astronauts will land on Mars to find themselves in very dangerous conditions, although Mars is known to be the planet {whose environment is closest to that of Earth}.

火星は環境が地球のものに最も近い惑星であると知られているけれども、宇宙飛行士たちは火星に着陸すると自分たちが大変危険な状態にいることに気づくであろう。

The atmosphere is 95 percent carbon dioxide.

大気は95パーセントが2酸化炭素である。

The temperature at the equator goes from a high of 15 degrees above zero to a low of 100 degrees below.

赤道の気温は最高15度から最低で零下100度となる。

The pressure of the atmosphere is much lower on Mars than on Earth.

大気の圧力[=気圧]は火星では、地球よりもずっと低い。

It is like being 35 kilometers above the earth.

それ[=気圧]は(地球上では)地上35キロメートルのところに似ている。

Besides, there will be radiation danger from the sun.

その上、太陽からの放射線の危険もあるであろう。

The astronauts would have to wear heavy spacesuits to protect themselves from such severe conditions.

宇宙飛行士たちはそのような過酷な状況から自分たち自身を守るために重量のある宇宙服を身につけなければならないであろう。

3.1

A project {to transform Mars into a planet like Earth} has just begun.

火星を地球のような惑星に変えるプロジェクトは始まったばかりである。

This project is calledterraforming.”

このプロジェクトは「テラフォーミング」と呼ばれている。

If it works, human beings will be able to live on Mars.

もしもそれ[=プロジェクト]が機能すれば、人類は火星で暮らすことができるであろう。

3.2

The South Pole of Mars has a huge area of dry ice {made of CO2}.

火星の南極には2酸化炭素でできたドライアイスからなる広大な地域がある。

Some scientists believe [that it is possible to raise the temperature by 20 degrees by creating a “greenhouse” effect.

科学者の中には、「温室」効果を生み出すことによって20度まで気温を上げることが可能であると考えるものもいる。

They would use PFC {made from materials {found on Mars}}.

彼ら[=こうした科学者たち]は火星で見つけられる材料をから作られるPFC(Perfluorocarbon)を用いるであろう。

As temperatures rise, the dry ice will melt and CO2 will come out into the atmosphere, where it will work as a “greenhouse” gas and heat up the atmosphere even further.

気温が上昇するにつれて、ドライアイスが融け、2酸化炭素が大気中へと出て行くのであるが、そこ[=大気中]では、それ[=2酸化炭素]は「温室」効果ガスとして機能し、なおいっそう大気を暖めるであろう。

3.3

Scientists think 1[that there were once vast seas on Mars] and 2[that the water still lies in the frozen ground].

科学者たちは、火星にはかつて巨大な海があり、水は今でも凍った地中にあると考えている。

Over several hundred years, as the temperature rises, the ice in the ground will melt and water will cover the surface of the planet.

数百年以上かけて、気温が上昇するにしたがって、地中の氷は融け、水がその惑星[=火星]の表面を覆うであろう。

3.4

This water will vaporize to form clouds, and the clouds will produce rain.

この水は蒸発して雲を形成し、雲は雨を生み出すであろう。

The rain will wash out the red dust in the air, and the color of the sky will turn from pink to blue.

雨は空気中の赤い砂塵(さじん)を洗い流し、空の色はピンク色から青色に変わるであろう。

By planting plankton and creating forests, we will be able to produce the oxygen {that living things, including humans, need}.

プランクトンを放流し、森林を創り出すことによって、人間を含めた生物が必要とする酸素を生み出すことがわれわれに可能になるであろう。

4.1

Should we try to build space colonies?

われわれはスペースコロニー[=宇宙の植民地]を建設しようと努力すべきなのであろうか?

4.2

Stephen Hawking, the famous scientist, believes [that humans will have died out by the year 3000 due to global warming].

著名な科学者スティーブン=ホーキングは、地球規模の温暖化のせいで3000年という年までに人類は絶滅するであろうと考えている。

The only way out, (he believes,) is Cto leave Earth.

唯一の打開策は、地球から去ることであると彼[=スティーブン=ホーキング]は考えている。

4.3

SRobert Zubrin, the head of a project to transform Mars into an environment (where people can live,) Vsays:

ロバート=ズーブリンという、人間が生活できる環境へと火星を変えるプロジェクトの長はこう述べている:

The human race was born in Africa.

「人類はアフリカで生まれました。

Now we live all over our world.

今では、われわれは(地球上の)世界中で暮らしています。

I think [that one day we will travel among the planets, spreading the seeds of life.”

いつかある日、われわれは惑星間を旅行をして、生命の種を撒き散らすであろうと私は考えています。

4.4

There are other people, however, {who claim [we should do the best {we can} to save Earth by working to solve Earth’s environmental problems before trying to make space colonies]}.

しかしながら、スペースコロニー[=宇宙の植民地]を造ろうと努力することの前に地球の環境上の問題点を解決しようと取り組むことによって地球を救うためにわれわれができる最善のことをわれわれはすべきであると主張する人々もいる。

In fact, we are now facing many problems such as 1air pollution, 2global warming, and 3overpopulation.

実際、われわれは、(たとえば)大気汚染や地球規模の温暖化や人口過剰といった多くの問題に、今や、直面しているところである。

We need to solve these problems if we want to continue living on Earth.

もしもわれわれが地球上で暮らし続けたいと思うのであれば、これらの問題をわれわれは解決する必要がある。

4.5

In the 21st century, the great journey into the universe has just begun.

21世紀では、宇宙への大いなる旅行が始まったばかりである。

Whether or not we build a colony in space, we have much to learn from the universe.

われわれが宇宙に植民地を建設するにせよ、しないにせよ、われわれには宇宙から学ばなければならないことがたくさんある。

The door to the unknown world is just beginning to open in front of us.

未知の世界への扉はわれわれの前でちょうど開き始めているところである。

0 件のコメント:

自分の写真
和歌山県, Japan
早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業、「優」が8割以上で、全体の3分の2以上がA+という驚異的な成績でした。大叔父は競争率180倍の陸軍飛行学校第1期生で、主席合格・主席卒業にして、陸軍大臣賞を受賞している。いわゆる銀時計組であり、「キ61(三式戦闘機飛燕)の神様」と呼ばれた男である。苗字と家紋は紀州の殿様から授かったものである。

フォロワー