掃除機496方式(英語名:HAL496 Systems)による英語などの学習方法を提唱するブログです。英文に関して、解説・対訳などの掲載を中心としています。訳し方は、そのときの状況によるので、直訳っぽいのもあったりします。転載及び2次使用可。(C) no rights reserved / aucun droits réservés / keine Rechte vorbehalten / 著作権全面放棄

3.05.2008

Not So Long Ago(註釈)

Not So Long Ago
long ago: 昔、ずっと前
not so ~: あまり~でない
No problem of human destiny is beyond human beings.
problem: 問題
human: 人、人間;人間の、人間的
destiny: 運命、宿命★しばしばよい運命を指す。
beyond ~: ~を超えて、~以上に、~よりすぐれて;~の向こうに[へ、で、の]
human: 人、人間;人間の、人間的
being(s): 存在★ほかでも述べたことがあるが、beingに存在の意味があることを知っていると解くのが非常に楽になる問題を慶應義塾大学が出題したことがある。
human beings: 人類★直訳的意味は「人間的諸存在」となる。a human beingなら「(ひとりの)人間」である。また『英文法の謎を解く』などで有名な副島氏によれば、human beingsは主に社会学で用いられる専門用語に近いものであって、それを大学受験で多用することに異議を唱えている。
Noの処理がややこしいので訳しにくいので、否定語はなるべく前に置くという規則があるので、実際にはないが、便宜上、次のように書き換えてから考える。
= Any problem of human destiny is not beyond human beings.
すると「人間の運命に関するどんな宿命も、人類を超えてはいない」となる。
John F. Kennedy
John Fitzgerald Kennedy: ジョン=フィッツジェラルド=ケネディ(1917-63)第35代米国大統領(1961-63)(民主党);テキサス州TexasダラスDallasで暗殺。衛星によってアメリカから日本へ最初に中継された映像がこの暗殺場面だった。脳みそが飛び散っていた。また、マリリン=モンローと浮名を流したことでも有名★大統領就任の演説で、次のように述べた。
And so, my fellow Americans, ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
したがって、国民の皆さん、国があなたに何ができるかと問うのではなく、あなたが国に何をできるかを問うべきです。
0.
Ken and Seung-mi are at an exhibition of photographs of the twentieth century.
Seung-mi: スンミ★綴りの感じからして、韓国系らしい。
an exhibition: 展覧会、展示会
photograph(s): 写真 = photo(s)
an exhibition of photographs: 写真展
twentieth century: 20世紀
In the entrance hall they listen to a short introduction.
entrance: 入口、玄関;入ること、入学、入場
hall: (音楽会・講演会のための)ホール、集会所、会館;玄関(の広間)、廊下
entrance hall: 玄関ホール、玄関の広間
short: 短い、手短な
introduction: 紹介(する[される]こと)、披露;導入、輸入;序論、前置き;入門(書)、概論
1.1
Ladies and gentlemen, welcome to our exhibition “Looking Back at the Twentieth Century.”
ladies <>淑女、貴婦人;ご婦人、女のかた
gentlemen <>紳士、男のかた、殿方
Gentlemen: 諸君、みなさん★男性の聴衆への呼びかけ
Ladies and gentlemen: 男女の聴衆への呼びかけ。日本語に訳される場合、男女の順序が逆になって「紳士淑女のみなさん」と訳されることが多い。
welcome to ~: ~へようこそ★もともとはto welcomeには「~を歓迎する」の意味があり、welcome to ~ welcomeは過去分詞で、You are welcome to ~(あなたは~へ歓迎される⇒あなたを~へ歓迎します)の省略されたもの。本文のwelcomeは文法的には「間投詞interjection」である。
our exhibition: 展覧会、展示会★ここではan exhibition of photographsof photographsが略されたものと捉えて「 写真展」と訳してもよいと思う。
to look back at ~: ~を振り返る;~を回想する、~を追想する
twentieth century: 20世紀
Looking Back at the Twentieth Century: 直訳は「20世紀を振り返ること」であるが、写真展の題名なのであるから、「20世紀を振り返って」でもよいし、「20世紀回顧展」でもよかろう。なお、our exhibition “Looking Back at the Twentieth Century” は同格。
We have collected about three hundred photographs here.
to collect: ~を集める、収集する
about ~: 約~、およそ~、~くらい
photograph(s): 写真 = photo(s)
here: ここに、こちらに
They will show you something of the history of the past century.
to show O1 O2: O1O2を見せる、O1O2を示す
something: 「なにかあるもの、あるもの」が基本の意味だが、こういう場合は、「重要人物、大物;けっこうなこと、よいこと、なによりなこと」の意味。any-と対比してのsome-の例として、ビートルズthe Beetlesの歌の歌詞にあるI need somebody, not just anybodyが挙げられる。「ぼくには、いっぱしの人間が必要なんだ、だれだっていいというわけじゃない」というくらいの意味。
history: 歴史
past: 過ぎ去った、過去の;過ぎたばかりの(last)、最近の
the past century: 過去の世紀、過ぎ去った世紀★ここでは、20世紀のことであるから「前世紀」「20世紀」としてもよかろう。
1.2
The twentieth century was an age of great progress in 1science and 2communications.
an age: 時代;年齢
great: 素晴らしい
progress: 進歩、進展、発達、発展、向上
science: 科学★もともとはラテン語のscientiaに由来。このscientiaを「スキエンティア」と発音するのを知ってから、scienceがすいすいと綴れるようになった。それまでは、ふっとワンテンポ綴りを考えていた。
communications: 情報工学、情報技術★複数形になっていることと、scienceと並立の関係にあることから「情報工学、情報技術」の意味になる。ほかに「伝達、連絡、通信、意思疎通」などの意味があるが、どれも数えられない名詞。
People’s lives became richer and more comfortable.
lives <>生活、暮らし
became richer: 以前より豊かになった、いっそう豊かになった
comfortable: 快適な、心地よい、居心地のよい
People 1achieved 1greater freedom and 2equality, and 2seemed to be closer to the dream of living a happy life.
to achieve: ~を成し遂げる、成就する、達成する、完成する
freedom: 自由
equality: 平等
to seem to be ~: ~であるように見える、~であるようだ
close to ~: ~にごく近い、~に接近している;親密な、身近な
dream: 夢★本田技研工業(ホンダ)のオートバイにDREAMというのがあった。
to live a happy life: lifeto liveの派生語である。一般的にはこのような目的語を動詞がとることはないが、happyなどの形容詞がつくことで、こういう言い方をしてもよいことになっている。こうした場合の1ifeは「同族目的語」と呼ばれる。
the dream of living a happy life: 幸せな一生を過ごすという夢、幸せな人生を送るという夢★ofは同格のofで「~という……」★それから本田技研工業(ホンダ)の自動車にLIFEというのがあったし、数年前に、同じ名前の自動車が復活した。
1.3
But S2it was also an age of terrible wars, and S1millions of people lost their lives.
an age: 時代;年齢
terrible: 恐ろしい
war(s): 戦争
millions of ~: 何百万もの~
lost <>~を失う
lives <>生命、命
The photos here will show you [what people like you and me went through in the twentieth century].
photos = photographs
to show O1 O2: O1O2を見せる、O1O2を示す
people like ~: ~のような人々、~に似ている人々
went through ~ <>~を経験する(to experience)、(苦しみなど)を受ける(to suffer)、(治療など)を受ける★以前、大学の入試問題でwent throughに下線が施され、選択肢にexperiencedsufferedの両方があるというものがあった。こうした場合は、目的語で正解が決まる。そのときの目的語はhardship(苦難)だったので、sufferedが正解であったが、丸暗記だけの受験生はexperiencedを選んだようだ。
As you look at them, ask yourself: “How would you feel if these were photos of your own family and friends?”
as: ~のとき;~なので
photos = photographs
“How would you feel (if these were photos of your own family and friends)?”: 仮定法過去。現在の事実に反する仮定を表す。日本語では単なる条件の文と仮定法の文の訳し分けは難しい。厳密に言えば「もし~だっ、……だろう」とすると仮定法で、「もし~ならば、……だろう」は条件の文というわけでもないから、訳よりも、「単なる条件」なのか「現在の事実に反する仮定」なのかを把握していればよい。
Some will shock you, some may make you sad or angry.
some = some photos
Some …, some ~: ……する写真もあれば、~するかもしれない写真もある(だろう)★直訳は「何枚かは……するであろうし、何枚かは~するかもしれない」
to shock ~: ショックを与える、衝撃を与える、ぎょっとさせる、ぎくりとさせる、憤慨させる
to make O形容詞: Oを……にする
But they will also give you a message for our future.
to give O1 O2: O1 O2を与える
a message: メッセージ、伝言、通信(文)、通達;(物語・映画などの)教訓、(隠れた)根本思想、ねらい
future: 未来、将来
(Before you look at the exhibition,) I would like to show you two photographs {which are particularly important to us}.
the exhibition: 展覧会、展示会★ここではan exhibition of photographsof photographsが略されたものと捉えて「 写真展」と訳してもよいと思う。
would like to do: ~したいと思います★want to doより遥かに丁寧な言い方とされるが、want to doはぞんざい過ぎて使わない。
to show O1 O2: O1O2を見せる、O1O2を示す
particularly: とりわけ、殊(こと)に、特に
2.1
[A boy {standing at a cremation ground}]
standing …: boyを修飾する現在分詞の形容詞用法。
to cremate: 〈死体〉を火葬する;~を焼却する
cremation: 火葬にすること
a cremation ground: 火葬をする場所★前後関係から、火葬場という正式のものではない。終戦直後に、あるいは戦時中に、そのへんで燃やしていたことを示す。
★朝日新聞の記事では「焼き場に立つ少年」と訳されていた。
Let’s start with this one.
with ~: ~で★日本語らしくするには「この写真からはじめよう」と「から」で訳したほうがよいかもしれないが、直訳としては「~で」。
one = photograph
This photograph was taken by an American photojournalist, Joe O’Donnell, in Nagasaki in 1945.
= An American photojournalist, Joe O’Donnell took this photograph in Nagasaki in 1945.
to take a photograph: 写真を撮る
a photojournalist: 報道写真家
Joe O’Donnell: 「ジョゥ=オドヌル」あるいは「ジョゥ=オダヌル」とすると発音に比較的忠実なものだが、普通は「ジョー=オドネル」とでもするのだろう★後日、朝日新聞では「ジョー・オダネル」となっているのを発見。アメリカ人だったら「ド」よりも「ダ」のほうだわな。2004221日の時点で81歳。
He recently spoke to a Japanese interviewer about this picture:
recently: 最近
interviewer: 会見する人、インタビューアー、インタビューする人
2.2
I saw a boy about ten years old walking by.
to see O doing: Oが……しているのを目にする[見る]
a boy about ten years old: 10歳ぐらいの少年
by: そばに、近くに;(そば・前を)通り過ぎて;〈時が〉過ぎ去って★文法的には副詞のbyで、訳すとすれば「そばを」だろうが、訳さなくてもかまわない。
He was carrying a baby on his back.
back: 背中
was carrying a baby on his back: 赤ん坊を背負っていた★to carryの意味「運ぶ」を書かなくとも、「背負っていた」だけで「移動している」ということは伝わる。前文で「私は10歳くらいの少年がそばを歩いているのを目にした」とあるのだから。
In those days in Japan, we often saw children playing with their little brothers or sisters on their backs, but this boy was clearly different.
in those days: 当時
to see O doing: Oが……しているのを目にする[見る]
with O on one’s back: 直訳:Oを背中にのせた状態で⇒Oを負ぶったままで
clearly: 明白に、はっきりと、明瞭に
I could see [that he had come to this place for a serious reason].
to see: わかる、見て取る
could see ~: ~だとわかった、~だということを見て取ることができた
this place: この場所
serious: 真面目な、深刻な
reason: 理由
for a serious reason: 深刻な理由で
He was wearing no shoes.
to wear: ~を身につけている、~を着ている★ここでは目的語がno shoesなので「靴を履いていなかった」とする。
His face was hard.
face: 顔、顔つき
hard: 〈顔つきなどが〉鋭い;堅い★実際の写真からすると「こわばっている」というくらいかと思う。
The little head was tipped back as if the baby were fast asleep.
head:
to tip: ~を傾ける、~をひっくり返す;~を捨てる、~を放り出す、移し入れる
back: 後ろへ★これも、先ほどのbyと同様、副詞です。
was tipped back: 直訳:~は後ろへ傾けられた、~は後ろへひっくり返された★直訳すると日本語としておかしくなる場合、主な手法として「英文を能動態に書き換えて主語を略して訳す」を挙げた。ここではその手法が使えない場合は、英単語の訳語を、たとえば、ここでは「~を傾ける」という他動詞(目的語を必要とするもの)を「~が傾く」と自動詞に変えて訳出する。⇒「~は後ろに傾いていた」★★この手法は実は自然におこなわれており、たとえば、She is worried about it.の直訳は「彼女はそれに関して心配させられている」だが、辞書でも「そのことで心配している」と他動詞を自動詞に変えて訳例を挙げている。
as if S’ V’ …: まるで……であるかのように★as if以下は仮定法過去。それでwereが用いられている。仮定法過去は「現在の事実に反する仮定」を示す。現在の事実に反する仮定なのであるから、この赤ん坊は眠っていない。
cf. He talks as if he knew everything. 彼はまるで何でも知っているかのように話す。
asleep: 眠っている
fast asleep: ぐっすり眠っている、熟睡している = sleeping deeply
cf. to fall fast asleep: 熟睡する、深い眠りに落ちる
2.3
The boy stood there for five or ten minutes.
The men in white masks walked over to him and quietly began to take off the rope {that was holding the baby}.
the men in white masks = the men wearing white masks: 白いマスクをつけた男たち
to walk over to O: Oのところへ歩いて行く[歩いて来る]★overは副詞で、近い距離も表すが、何か障害物があったかあるいは距離が離れていたことを暗示する。この感じは訳出しづらい。
quietly: 静かに
rope: ロープ、紐★写真から判断するに、ここでは「()ぶい紐」のことであろう。
to take off the rope: 負ぶい紐を解いた
He took off his glasses. 彼は眼鏡をはずした。≠to put on
to hold: ~を持っている、~を支える
the rope that was holding the baby: 赤ん坊を縛りつけている負ぶい紐
That is [when I saw [that the baby was already dead]].
That is when ~ = That is the time when ~: そのときこそ、赤ん坊はすでに死んでいるということを私が知ったときである。
The men aheld the body by the 1hands and 2feet and bplaced it on the fire.
to hold O by the ~: Oの~をつかむ
cf. He held my by the hand. 彼は私の手をつかんだ。
cf. He kissed me on the cheek. 彼は私のほほにキスをした。
the body: 身体;遺体、死体★ここでは「遺体、死体」の意味で使っている。
feet <>
to place ~: ~を置く★辞書では他動詞の意味が一般的で、自動詞としては「3位以内に入る、競馬で2着になる、〈特定の〉成績を収める」くらいしかない。英語の自動詞・他動詞は比較的自由なので、ここでは他動詞を目的語を省略して用いているととらえる。
in: 中へ、中に★副詞で、placedを修飾。それにしても、前置詞に見せかけた副詞がよく出てくるなあ。
placed in on the fire: 火の中に置いた
2.4
The boy stood there straight without moving, (watching the flames).
straight: まっすぐに★stoodを修飾する副詞
to stand straight: まっすぐに立つ
without ~: ~なしに
without moving: 動くことなしに、動かずに★「微動だにせず」というのもいいと思う。
…, watching ~: ……して、~を見ていた;~を見ながら、……★付帯状況の分詞構文。ここでは後者の「~を見ながら、……」と訳す「同時」を示す用法であろう。当たり前だが、「動作の連続」(……して、~する)ではない。
flame(s): 炎、火炎
He was biting his lower lip so hard that it shone with blood.
to bite: 噛む
his lower lip: 下唇
hard: 激しく、強く、きつく
so ~ that …: とても~なので、……;……であるくらいに~
shone <>輝く、きらめく、光る
blood: 血、血液
with blood: 血で、血液で★withは手段・材料などを示す。
The flame burned low like the sun {going down}.
flame(s): 炎、火炎
to burn: 燃える
low: 低く、低いところへ、廉く、卑劣に、乏しく、質素に、小声で、低音で★burnedを修飾する副詞のlow。沈む太陽のようだというのだから、「低く燃えた」よりは「炎は勢いを弱めた」とかなんとか工夫するとよい。
like the sun going down: 沈みつつある太陽のように
cf. The sun is going down on the horizon. 太陽は水平線に沈みつつあった。
go down: 〈月・太陽が〉沈む
down: 下へ、下に、~の下方に[へ]★go (going)を修飾する副詞
The boy turned around and walked silently away.”
to turn: 回る、回転する、曲がる、~に変わる
around: 向きを変えて、ぐるりと、もとの方向に;ひとまわりして、周りに★turnedを修飾する副詞
to turn around: ぐるりと向きを変える、(後を)ふり向く
away: 離れて、あちらへ、去って、向こうへ、離れたところへ★walkedを修飾する副詞
to walk away: 歩いて去る
silently: 静かに、黙ったまま、音を立てずに
3.1
[Children {burned by a South Vietnamese army napalm bomb {that has missed its target}}]
to burn: 燃やす、焼く
Children burned by ~: ~によって焼かれた子どもたち★burnedChildrenを修飾する過去分詞の形容詞用法
South Vietnamese: 南ベトナムの
army: 陸軍、軍隊
napalm: ナパーム★高い放火性を備えたゼリー状の物質
napalm bomb: ナパーム弾
a South Vietnamese army napalm bomb: 南ベトナム軍のナパーム弾
to miss: ~を外す
target: 標的
[Kim Phuc {standing next to the photo}]
Kim Phuc: キム=フク
Kim Phuc standing: 立っているキム=フク★standingKim Phuc修飾する現在分詞の形容詞用法。
next to ~: ~の隣に
Let’s take a look at another picture.
to take a look at ~ = to look at ~
another ~: 別の~、もうひとつの~
picture: 写真
Im sure some of you have seen this picture before.
I’m sure (that): ~と私は確信している。きっと~でしょう。
some of you: あなたがたのなかには、~したひともいる★直訳は「あなた方の何人かは~している[した]」
before: 以前に
It was taken at the time of the Vietnam War in 1972.
It = this picture
was taken: 撮られた★主語のItが示しているのは106ページの写真であり、to take a photoといえば「写真を撮る」なのであるから、このtakenは「撮る」の過去分詞形。
at the time of ~: ~のときに
the Vietnam War: ベトナム戦争★南ベトナムと米軍対北ベトナムの戦争(1954-75);北ベトナムの勝利でベトナムは1976年に統一。
Here a young girl, Kim Phuc, is running down a road in pain, (with her clothes burned off).
Here: ここでは▲「この写真では」としてもよかろう。
Kim Phuc: キム=フク
to run down★こういう場合のdownの扱いだが、文字通り「走り降りる」場合もあるが、写真では坂道とは見えない。downには「南へ、下手へ、地方へ」もあるし、舞台用語では「前方へ」というのもあるが、訳出しなくても大丈夫なことが多い。ここでのdownは舞台用語の「前方へ」ととれば、「道路をこちらに向かって走っている」となるが、そうなると、見たまま書いているのであって、訳しているという気がしない。
in pain = feeling pain: 痛みを感じながら
with O C: OCの状態で、OCの状態で、~して、~しながら★付帯状況の分詞構文。
clothes: 衣服、身につけるもの
to burn off ~ = to take ~ off by burning: ~を焼き落とす、~を焼いて落とす、燃えたので脱ぐ
with her clothes burned off: 服が燃えて脱げた状態で★いい訳が思いつかない
This is [what she once said about the experience]:
This: 3.2から3.4までの発言を指すので、「次の文章は」などとしてもよい。「これは」でもいいけど。
what S’ V’…: ……であるもの★what以下は文の補語部分を構成する名詞節
once: かつて;1
experience: 経験、体験★「経験」はドイツ語のErfahrung(エアファールング)の訳語で、「体験」はErlebnis(エアレープニス)の訳語で、哲学用語としては区別があり、概して「経験」はよくいない意味で、「体験」はよい意味で使い、「体験」は生き生きとしたものに用いる。これは大哲学者イマニュエル=カントをはじめ、ドイツの哲学者がイギリス経験論を批判していることと、また現象学のフッサールが「体験」を重要な概念としてその現象学を展開していることと関係しているといえる。一方、英語には、「経験」・「体験」の区別がなく、いずれの場合でもexperienceとなる。これはフランス語も同様。そうなると、文の前後関係に応じて、「経験」・「体験」の訳し分けがおこなわれそうだが、SAランク以上の大学を出ている人は、一般に、「ちょっとだけ体験のほうがよさそうなとき」でも、「経験」と訳していることが多い。experienceの基本の訳語が「経験」だからであろう。
3.2
I didn’t hear anything, but I saw the fire around me.
I didn’t hear anything = I heard nothing: 何も聞こえなかった
around ~: ~の周囲に、~の周りに
the fire: 火、炎
I saw the fire around me: 自分の周りに炎があるのが見えた
And suddenly my clothes were gone because of the fire.
suddenly: 突然
clothes: 衣類、身につけるもの
were gone = had gone★移動や変化などを表す自動詞(come, rise, set, fall, changeなど)の過去分詞が、〈be + 過去分詞〉の形で完了形になり、Spring is come.(春が来た)のように、完了後の状態を表すのは古い完了形の名残りで、今では次の表現以外は古風
He is gone.(彼は行ってしまった)
All the money is gone.(お金が全部なくなってしまった)
なお、フランス語では、終始発着上下往来を意味する動詞を複合過去にする場合には、to haveにあたるavoirアヴォワールではなくto beにあたるetreエートル(最初のeの上に^がつく)を用いるが、英語の場合と違って、古風でもなんでもない。
because of ~: ~のせいで
the fire: 火、炎
And I saw the fire over my body, especially my arm.
over: ~を覆って
body: 体、身体
saw the fire over my body: 炎が私の身体を覆っているのが見えた
especially: とりわけ、殊に、特に
arm:
But my feet weren’t burned.
feet <>
to burn: ~を燃やす、~を焼く
I was crying, and I was running out of the fire.
out of ~: (の中から)外へ
I kept running and running and running.
to keep doing: ~し続ける
kept running and running and running: 走って、走って、走り続けた
3.3
I was in the hospital.
Fourteen months.
I went through seventeen operations (to repair the burns over half my body).
to go through ~: 〈苦しみなど〉を受ける= to suffer、経験する = to experience、〈治療・手術など〉を受ける★この熟語は実に多くの意味があり、意味を覚えるよりは、前後関係でその都度考えるほうがよい。ま、レベルの高くない模試でなら、to experienceto sufferが正解。
operation(s): 手術★医療ドラマで医師が「オペ」という場合の、あの「オペ」はoperationの略。
to repair: 修理する、償う、補償する、〈健康・体力など〉取り戻す、回復する、治す
burn(s): 火傷(やけど)
over: ~を覆う
half my body: 私の身体の半分
And that thing changed my life.
It made me think about [how I could help people].
It = that thing: それまでの体験を漠然と指していると思う。17回に及ぶ手術だけではなかろう。
to make O do: Oに~させる
It made me think about …: 直訳:それは私に……について考えさせた⇒そのせいで、私は……について考えた
to help: 助ける、手伝う、役に立つ
how I could help people: 前置詞aboutの目的語となる名詞節。訳すときは、時制の一致によるcouldcanに戻して、元の疑問文にする。How can I help people?を訳して「ということ」をつける。「どうすれば人の役に立てるのかしらということ」
3.4
When my parents first showed me the picture from the newspaper, I couldn’t believe [that it was me], (because it was so terrible).
parents: 両親
first: 初めて、最初に
to show O1 O2: O1 O2を見せる
the picture from the newspaper: fromがあるので、新聞から切り取った写真ということなんだろうけど、「新聞」の写真でよかろう。
terrible: 怖ろしい
so terrible: とても怖ろしい★男はveryを、女はsoを使う傾向がある。Thank you so much.言ったら、オカマくさいからvery muchにしろとイギリス人に言われたことがある。「vrの発音が苦手だから俺はThank you so much.と言ってんだよ」と思ったが、相手の言うことに従った。
I want everybody to see that picture, because in that picture people can see [what war is].
to want O to do: Oに~してもらいたい
can see: 見て取ることができる、理解できる、わかる
what war is: 戦争がどんなものであるか(ということ)★seeの目的語を構成する名詞節。なお、名詞節の訳し方で「ということ」が執拗に出てくるのは、名詞節なのだから名詞節らしくしようと、形式名詞である「こと」で終わらせようとしてしまうからである。逆にいうと、「ということ」をつけて訳せる場合には、それは名詞節であると考えることもできる。
Its terrible for the children.
It = The war
terrible: 怖ろしい
for the children: 子どもたちにとって
You can see everything in my face.
can see: 見て取ることができる、理解できる、わかる
★直訳は「あなたがたは私の顔にあるすべてのものを見て取ることができます」だが、適当に意訳してくれ。★my faceと言っても、106ページの下の写真のおばさんの顔ではなく、上の写真の少女の写真の顔のほう。「(写真に写っている)」あるいは「(写真の)」を補っておく。なお、個人的には、この場合は「顔」よりも「表情」のほうがよいと思うが、「表情」はexpression, lookなど。
I want people to learn from it.”
to want O to do: Oに~してもらいたい
4.1
[Walk through Paradise Garden]
through ~: 【通路・貫通】~を通り抜けて、~を通って;【場所】~のいたるところを、~のあちこちを、~中を★写真からすると【通路・貫通】の意味であるようだが、題名の訳はいささか厄介である。
paradise: パラダイス、天国、極楽
garden:
the paradise garden: 楽園★「園」がgardenに相当。エデンの園のことかもしれない。the Paradiseで「エデンの園」の意味がある。正式にはthe Garden of Edenで、ofは同格を示す。
So photographs tell us a lot.
so: それで、だから
photograph(s): 写真
to tell O1 O2: O1O2を話す、告げる、教える
a lot: n. 多くのこと★名詞であることに注意。
They show us [what happened in the past].
They = photographs
to show O1 O2: O1O2を示す、見せる
to happen: 起こる
what happened: 何が起こったか(ということ)
the past: 過去
They sometimes show us things {we may not wish to see}.
They = photographs
sometimes: ときおり、ときどき
to show O1 O2: O1O2を示す、見せる
to wish to do: (できたら)~したいと思う
4.2
The twentieth century was a century of war.
century: 世紀
the twentieth century: 20世紀
war: 戦争
There were two world wars, and a cold war, and smaller wars all over the world.
world wars: 世界大戦
a cold war: 冷戦
smaller wars: 小規模の戦争
all over ~: ~中
all over the world: 世界中で
A Japanese journalist even called the twentieth centurythirty-six thousand days of suffering.”
a journalist: ジャーナリスト
even: さえ
the twentieth century: 20世紀
thirty-six thousand days: 36千日
suffering: 苦しむこと、苦痛、不幸;[-s] 難儀、苦難、被害(pains)
It is perhaps difficult [to find any sign of hope in the photos here], but we can (if we try).
perhaps: たぶん、おそらく
to find: ~を見出す
sign: しるし、徴候
hope: 希望
photo(s): 写真= photograph(s)
to try: 試みる、やってみる、努力する
4.3
Kim Phuc’s story is a good example.
Kim Phuc: キム=フク
story: 物語、話
good: 素晴らしい、よい▼ナパーム弾でやけどを負ったのですから、「素晴らしい」などとするのはよくない。「わかりやすい」とか、そういうのを訳語に考える。
example: 例、実例;見本
With warm support from a great many people, she now enjoys a family life in Canada.
with ~: ~があったので、~を得たので
warm: 温かい
support: 支援、サポート
a great many ~: きわめて多くの~、非常に多くの~、かなり多くの~
to enjoy: ~を楽しむ、~を享受する
a family life: 家族との生活
She says, “I have to show my son [what happened to his mom, to her country], and [that there should never be war again].”
have to do: ~しなければならない★mustの場合は主観的で、have to の場合は客観的であるとされる。
son: 息子
what happened to ~: ~(の身)に何が起こったのか
mom: かあちゃん、ママ
should: ~すべきである
never: 決して~ない
war: 戦争
again: 再び
there should never be war again: 2度と再び戦争を起こしてはならない
4.4
There should never be war again.
should: ~すべきである
never: 決して~ない
war: 戦争
again: 再び
there should never be war again: 2度と再び戦争を起こしてはならない
This is the message {we would like the photographs of this exhibition to bring to you today}.
the message: メッセージ、伝言;教訓、(隠れた)根本思想、ねらい
would like O to do: Oに~してもらいたいと思う
to bring O2 to O: O2O1に持っていく★O2にあたるのがthe message
photograph(s): 写真
exhibition: 展覧会、展示会
I would like to leave you with the thought [that all this happened not so long ago].
would like to do: ~したいと思う
to leave O: Oを去る、離れる、出発する
to leave O1 with O2: O1O2に託する、預ける
the thought: 考え、思想、考えること、思考
the thought that S’ V’ …:……という考え★the thoughtthat節は同格。同格のthat節を従える名詞については『ロイヤル英文法』pp.809-10を参照。
long ago: 昔、ずっと前
not so ~: あまり~でない
4.5
Thank you.

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自分の写真

和歌山県橋本市出身。世界文化遺産である高野山の麓です。
和歌山県立橋本高等学校を経て、早稲田大学第一文学部哲学科哲学専修卒業。
B型Rh+。天秤座。家紋は「丸に九枚笹」。
大叔父(おおおじ)は精鋭集団である帝国陸軍航空審査部所属で、「キ61(きろくいち)の神様」と呼ばれた坂井雅夫少尉。キ61は三式戦闘機「飛燕(ひえん)」のことである。

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