Good Ol’ Charlie Brown
ちょっといいやつ、チャーリー=ブラウン
We can do no great things—only small things with great love.
私たちには素晴らしいことは何もできません――ちっぽけなことを大いなる愛で行なうことができるだけです。
—Mother Teresa—
マザー=テレサ
0.
This prizewinning report on PEANUTS and Charles M. Schulz was written by Michelle and Koji, high school students in Sapporo .
『ピーナッツ』とチャールズM.シュルツについての賞を受けたこのレポートはミシェルとコージという札幌の高校生によって書かれた。
It appeared in their school newspaper.
それ[=そのレポート]は学校新聞に掲載された。
1.1
Charlie Brown. Lucy. Linus. Snoopy.
チャーリー=ブラウン。ルーシー。ライナス。スヌーピー。
They have appeared in magazines and newspapers for over half a century.
彼らは半世紀以上にわたって雑誌や新聞に掲載されています。
They have hundreds of millions of fans around the world.
彼らには世界のあちこちに数億ともいえるくらいに非常に多くのファンがいます。
People {who don’t know the names of their next-door-neighbor’s children} know (1)the little “loser” {who never stops [believing [that he can win]]}; (2)the little girl {who always gives OIpeople ODadvice}; (3)the small boy {who always has his security blanket with him}; and, the best-known of all, (4)the beagle {who thinks [that he is a fighter pilot or a great writer]}.
すぐ隣の人の子どもの名前を知らない人でさえ、自分が勝つことができるということを信じることを決してやめないあのかわいい「負け犬」と、いつでも人にアドバイスするかわいい女の子と、肌身離さず古い毛布をいつもたずさえている小さな男の子と、なかでも最も知られているのは、自分が戦闘機の操縦士あるいは偉大な作家であると思っているビーグル犬とを知っています。
They are the main characters in the Peanuts cartoons.
彼らは漫画『ピーナッツ』における主な登場人物です。
1.2
Why are these cartoons so popular?
なぜ、この漫画はとても人気があるのでしょうか?
Why has Peanuts captured the hearts of people all over the world?
なぜ、『ピーナッツ』は世界中の人々の心を捉えたのでしょうか?
1.3
Let’s (1)look at a few Peanuts cartoons and (2)see [if we can find answers to these questions].
『ピーナッツ』の漫画をいくつか見て、こうした問いに対する答えをわれわれが見出せるかどうかを確かめましょう。
2.1
It’s Father’s Day and Violet is talking about her father.
父の日のことです。バイオレットは自分の父親について話しています。
She tells OICharlie Brown OD(1)[that her father is richer than Charlie Brown’s dad], and OD(2)[that he is better at sports].
彼女はチャーリー=ブラウンに、自分の父親はチャーリー=ブラウンの父ちゃんよりも金持ちであり、おまけにスポーツも得意であるということを話します。
Charlie Brown has little to say.
チャーリー=ブラウンには言うべきことがほとんどありません。
He just asks Violet to come with him to his father’s barber shop.
彼はただ、バイオレットに、自分と一緒に父親の床屋に来るように頼みます。
He tells OIher OD[that (no matter how busy his father is), he always has time to give OIhim ODa big smile (because he likes him)].
彼は彼女に、自分の父親はどんなに忙しくても、父親は自分のことが好きなので、自分ににっこりとほほえみかけるための時間をとってくれるということを言います。
Violet has nothing more to say.
バイオレットにはそれ以上、なにもいうことはありません。
She simply walks away.
彼女はただ立ち去るだけです。
Her father’s money and athletic ability cannot compete with a father’s simple love for his son.
彼女の父親の金も運動能力も、息子に対する父の飾り気のない愛情には張り合えないのです。
2.2
Many Peanuts episodes focus on such heartwarming aspects of family life.
多くの『ピーナッツ』の1つ1つの話は家族の生活に関するそのような心温まる側面に焦点を合わせます。
Charles M. Schulz, the cartoonist {who created Peanuts}, put people and incidents from his childhood into his cartoons.
チャールズM.シュルツは『ピーナッツ』を生んだ漫画家で、自分の子ども時代の人々やできごとを自分の漫画に取り入れました。
And this may be part of the reason {why the Peanuts cartoons are so popular among people all over the world}.
そして、これこそが、『ピーナッツ』の漫画が世界中の人々の間でとても人気がある理由の一部であるかもしれません。
3.1
In this cartoon, Linus is excited (because the home team has won a football game).
この漫画では、ライナスは、地元のチームがフットボールの試合に勝ったので興奮しています。
Charlie Brown listens quietly and then asks OILinus OD1one simple question: OD2“How did the other team feel?”
チャーリー=ブラウンは黙って耳を傾け、それからライナスにひとつの簡単な質問をします。つまり「相手のチームはどう感じたんだい?」
3.2
(Because Charlie Brown has experienced failure himself,) he understands the feelings of other people {who fail}.
チャーリー=ブラウンは自分自身、失敗を経験しているので、失敗するほかの人々の気持ちが彼にはわかるのです。
He makes us think of other people.
彼は私たちにほかの人々のことを考えさせます。
3.3
In many ways, Charlie Brown himself is a loser.
多くの点で、チャーリー=ブラウン自身は負け犬です。
He is not a very good student, and he is not good at sports.
彼はあまり立派な生徒ではありませんし、彼はスポーツが得意でもありません。
The pretty little girl in his class pays no attention to him.
彼のクラスの可愛い小さな女の子は彼にまったく注意を払うことはありません。
In a world {where wealth and power are so important}, Charlie Brown is a failure.
富と権力がとても重要である世界では、チャーリー=ブラウンは敗残者です。
3.4
But Charlie Brown never really loses.
けれども、チャーリーブラウンは本当には決して負けません。
He never feels sorry for himself.
彼は自分自身に対して残念に思うことは決してありません。
He always hopes for a better day tomorrow and keeps on trying.
彼は明日はもっとよい日であることをいつも期待し、努力をし続けます。
Perhaps that’s [what makes a real winner].
たぶん、それこそが、本当の勝者を作り上げるものでしょう。
4.1
The Peanuts cartoons are not funny in the ordinary way.
『ピーナッツ』の漫画は普通の意味でおもしろいものではありません。
We are more likely (a)to smile than (b)to burst out laughing.
私たちは、突然、笑い始めるよりもにっこりほほえみがちです。
But somehow they make us feel good.
しかし、どういうわけか、それら[=『ピーナッツ』の漫画]は私たちの気分をよくしてくれます。
We want to see Charlie Brown and Linus and Snoopy and all the other Peanuts characters again tomorrow in our newspaper.
私たちは、とっている新聞で、明日もまた再び、チャーリー=ブラウンとライナスとスヌーピーとほかのすべての『ピーナッツ』の登場人物に会いたいと思っています。
If they are not there, we will miss them as we might miss a friend {who has gone away}.
もしも彼らがそこ[=とっている新聞]にいなければ、いなくなってしまった友人がいないのをさみしく思うように私たちは彼らがいないのをさみしく思うでしょう。
It is not [because our friend always makes us laugh], but [because he always makes us feel good about ourselves].
それは、私たちの友人がいつでも私たちを笑わせるからではなく、友人が私たち自身に関して私たちの気分をいつもよくしてくれるからです。
4.2
Charles M. Schulz seems to suggest [that real success in life is not a matter of money, fame, and power].
チャールズM.シュルツは、人生における本当の成功はお金や名声や権力の問題ではないということを伝えたいようです。
Rather, it is defined (1)by (a)hope, (b)courage, (c)respect for others and, above all, (2)by a sense of humor.
もっと正確に言えば、それ[=人生における本当の成功]は希望と勇気と他人に愛する敬意と、とりわけ、ユーモア感覚によって規定されるのです。
He once said, “If I were given the opportunity {to present a gift to the next generation}, it would be the ability {for each individual to learn to laugh at himself}.”
彼[=チャールズM.シュルツ]はかつてこう言いました。「もしも、次の世代に贈り物を贈る機会が私に与えられたならば、それ[=贈り物]はひとりひとりの個人が自分自身をあざ笑うことを学ぶ能力であろう」
5.1
For nearly fifty years, Charles M. Schulz drew Peanuts, day after day, one episode at a time.
ほぼ50年の間、チャールズM.シュルツは来る日も来る日も1回に1話ずつ『ピーナッツ』を描きました。
However, late in 1999, Charles M. Schulz learned [that he had cancer and could no longer continue].
けれども、1999年の終わりごろ、自分が癌であり、もはやこれ以上続けることができないということをチャールズM.シュルツは知りました。
To say goodbye to his readers, he drew a farewell cartoon and it was to appear some six weeks later.
自分の読者に別れを告げるために、彼はお別れの漫画を描き、それ[=お別れの漫画]はだいたい6週間後に(新聞に)掲載される予定でした。
If he had lived one day longer, he would have seen it in print.
もしも彼[=チャールズM.シュルツ]が1日でも長く生きていたら、彼は印刷されたそれ[=お別れの漫画]を目にしていたところでしょう。
Sadly, he died (the day before the cartoon came out).
悲しいことに、彼は、漫画が新聞に載る前の日に亡くなりました。
5.2
On February 13, 2000, Peanuts lovers all over the world woke to learn [that both the Peanuts characters and their author were no more].
2000年2月13日に、世界中の『ピーナッツ』愛好者は、目を醒ますと、『ピーナッツ』の登場人物たちとその作者の両方がどちらももはや存在しないということを知りました。
We had learned to think of them as our friends, but they were now gone.
私たちは彼らのことを自分たちの友人であるとみなすようになっていましたが、しかし、彼らは今ではいなくなってしまったのです。
Charles M. Schulz and Peanuts have helped us face this difficult world with their special type of humor and gentle encouragement to carry on.
チャールズ=M.=シュルツと『ピーナッツ』は、頑張って続けるための、特別な種類のユーモアと心優しい激励で、私たちがこの困難な世界に立ち向かうのに役に立ちました。
5.3
Though there will be no new Peanuts cartoons, the old ones will be read for years to come.
新たな『ピーナッツ』の漫画はまったくないのですが、古いものはこれから多年にわたって読まれるでしょう。
They will keep reminding us [that true success lies (1)in sensitivity to others, (2)in small acts of kindness, and (3)in the courage to hope even in the face of great difficulty].
本当の成功は、他人に対する思いやりと、優しさによるちょっとした行為と、たいへんな困難に直面しているときにさえも希望を持つ勇気との中に存しているということを、それら[=『ピーナッツ』の古い漫画]は私たちに思い出させ続けるでしょう。
14 件のコメント:
ありがとう
ありがとう。助かりました!
このサイトとても助かります。
感謝してます。
みなさん、コメントありがとう。
本当に助かります><
このサイトを友達から紹介されて、
テスト前に本当に役立ちました☆
ありがとうございます^^
>>れべっかさんへ
紹介してくれたおともだちは、いい人ですね。
アクセス解析などをたまに見ると、こういうサイトがあるということを教えながら、具体的にはどこにアクセスすればよいのかを教えないという人もいるようです。
なんだかなあって感じがします。
いつもありがとうございます。
とても助かります!
節が囲まれているとわかりやすいです。
ノート作りの参考にしています。
すっごい助かってます!
ありがとうございます。
いつもありがとうございます。
学校の授業の予習で毎回使わせていただいてます。
節で区切ってあって、とてもわかりやすいです!
感謝感謝です。
いつも本当に助かっています!ありがとうございます!
今日学校の友達に教えてもらい、初めて拝見しました!
こんな素晴らしいサイトがあったなんてv
これからも利用させていただきたいと思います><
いつも使わせていただいてます。
これからもよろしくおねがいします!
いつもお世話になっております。
カラフルで見やすく、解りやすく、大変助かっています。
予習時の強い味方です。
感謝しています。ありがとうございます。
時節柄、お体大切になさってくださいませ。
本文の英文がなかなかなかったのでとても助かりました!
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