Are We Alone in the Universe?
われわれは宇宙で孤独なのであろうか?
宇宙にはわれわれしかいないのであろうか?
1.1
One night a spaceship landed on Earth.
ある晩、1隻の宇宙船が地球に着陸した。
Small aliens with large eyes, strange necks and long fingers came out of the ship.
大きな目と奇妙な首と長い指をした小さな宇宙人たちがその宇宙船から出てきた。
(When the ship took off,) one alien was left behind.
宇宙船が離陸したとき、宇宙人がひとり、置いてきぼりにされた。。
Later, a ten-year-old boy {named Elliott} found him.
のちに、エリオットという名前の10歳の少年が彼[=その宇宙人]を見つけた。
He named him E.T., {short for “Extraterrestrial.”}
彼は宇宙人にE.T.と名づけたが、E.T.とは「地球外生命体Extraterrestrial」を略したものである。
1.2
Elliott and E.T. became good friends and had many interesting and funny adventures together.
エリオットとE.T.とは、親友になり、一緒に、おもしろくて愉快な冒険をたくさん、行なった。
Finally, E.T. built a device {that could communicate with his spaceship,} and the ship returned for him.
最後に、E.T.は宇宙船と通信することができる装置を作り、宇宙船が彼を探して戻ってきた。
1.3
This is the story of E.T., a movie {made by Steven Spielberg in 1982}.
これは、1982年にスピルバーグが製作した映画『E.T.』のストーリーである。
One reason {o the movie was so popular} is [that people are interested in the question: Are we alone in the universe?]
映画がとても人気があった理由のひとつは、人間は「宇宙にはわれわれしかいないのであろうか」という問いに興味を抱いているからである。
1.4
In our solar system, Mars has always seemed the only planet {where we might find life}.
太陽系で、火星は、生命体が見つかるかもしれない唯一の惑星だと思える。
In 1906 an American astronomer, Percival Lowell, saw canals across the surface of Mars―109 canals in total.
1906年に、アメリカの天文学者パーシヴァル=ローウェルは火星の表面を横切る運河を目にした――合計で運河は109あった。
He believed [that they were built by intelligent beings].
運河は知的存在によって構築されたと、彼は考えた。
(Though the “canals” were found to be just an illusion,) the belief in Martians continued for many years.
「運河」はただの見間違いだということがわかったけれども、火星人の存在を信じることは何年にも亙(わた)って続いた。
2.1
Many People believe in life on other planets, but scientists need evidence.
ほかの惑星の生命の存在を信じている人間は多いが、しかし、科学者の場合、証拠が必要だった。
In 1996, scientists at NASA claimed [o they found such evidence―a rock from Mars {that landed on the Antarctic ice sheet about 13,000 years ago}].
1996年、NASA(アメリカ航空宇宙局)の科学者たちは、そのような証拠――1万3千年前に、南極の氷床に隕(お)ちた火星からの岩石――を発見したと主張した。
They believe [o the rock was knocked off the Martian surface by a comet 15 million years ago].
その岩石は1500万年前に、彗星によって火星の表面から跳ね飛ばされたと科学者たちは考えている。
The scientists reported [o their tests showed tiny fossils of bacteria].
彼らによるテストはバクテリアの小さな化石を明らかにしたとその科学者たちは公表した。
テストの結果、バクテリアの小さな化石が含まれているのが明らかになったと科学者たちは公表した。
“(If the fossils are real,) then this is strong evidence of primitive life on early Mars,” they concluded.
「もしも化石が本物であるならば、これは初期の火星上の原始的な生命の強力な証拠である」と彼らは結論づけた。
Skeptical scientists said, “(If the shapes on the rock were fossils,) it would be evidence of life.
懐疑的な科学者たちはつぎのように述べた。「もしも岩石上のある形状のものが化石であるならば、それは生命体の証拠となるであろう。
cf. crystallized carbonate globules in the meteorite
But probably the shapes are natural, not fossils.”
しかし、おそらくは、その形状のものは自然物であって、化石ではない」
2.2
In 2000, more evidence came from Mars itself.
2000年に、さらに多くの証拠が、火星それ自体からやって来た。
Mars Global Surveyor, {launched by NASA,} sent back photos of Mars {which showed a valley with many long ditches}.
火星探査機マーズ=グローバル=サーヴェイヤーは、NASAによって打ち上げられたのであるが、多くの長い水路のある谷間を映し出している火星の写真を地球へと送信した。
It is possible [that the ditches were made by running water long ago].
水路が大昔に流れる水によって作られたということは不可能ではない。
Today, most scientists agree [that there is some ice below the surface].
火星の表面下には氷がいくらか存在するということに、今日、ほとんどの科学者は同意している。
However, (even if there is some type of life there,) it is only very simple organisms.
しかしながら、たとえ、そこになんらかの種類の生命体が存在するとしても、きわめて単純な有機的組織体あるにすぎない。
“E.T.” doesn’t live there.
「E.T.」(くらいの知的生命体)はそこには住んでいない。
3.1
Scientists have tried various ways to make contact with extraterrestrials.
科学者たちは、地球外生命体と交信するためにさまざまな方法を試みてきた。
Pioneer 10 and Voyager 1 and 2 were launched in the 1970s to other planets.
パイオニア10号ならびにボイジャー1号・2号はほかの惑星へと1970年代に打ち上げられた。
Each spaceship is carrying into deep space messages about Earth and humankind.
それぞれの宇宙船は地球と人類に関する通信文を、深宇宙(地球の大気圏外の宇宙空間宇宙)へと運んでいるところである。
3.2
These messages are like notes {put inside bottles and thrown into the sea―a very, very big sea}.
これらの通信文は、壜(びん)に入れられ、海へと――それも、きわめて巨大な海――投げ込まれたメモのようなものである。
Pioneer 10 is now traveling far into outer space.
パイオニア10号は、今、遠く、太陽系外宇宙へと移動しているところである。
It will reach Alpha Centauri, one of the closest stars to Earth, in 80,000 years.
パイオニア10号は8万年後に、地球に最も近い恒星のひとつであるケンタウリ=アルファ星に到着する予定である。
After traveling for 26,000 years, Voyager 1 and 2 will still be traveling in our solar system.
2万6千年の間、移動した後も、ボイジャー1号と2号は太陽系の中を移動している途中である。
3.3
Here on Earth, Jill Tarter, director of SETI Institute, and her team of scientists are looking for proof [that intelligent life exists in our galaxy].
ここ、地球上では、ジル=ターターSETI協会(地球外知的生命体探査協会)主任、ならびに彼女が率いる科学者のチームとが、知的生命体はこの銀河系に生存するという証拠を探し求めている。
They are searching the sky for signals by using huge radio telescopes.
彼らは巨大な電波望遠鏡を使うことによって、電波信号を求めて、天空を探査している。
One of them is on the top of a mountain in
電波望遠鏡のうちの1台はプエルト=リコの山の頂上にある。
It is the largest one on Earth.
この電波望遠鏡は地球で最も大きなものである。
Every year, the SETI team examines hundreds of stars {that are similar to our sun}.
毎年、SETIのチームは太陽と類似している何百もの恒星を観察する。
They are waiting for the first “hello” from space.
研究者たちは、宇宙からの最初の「挨拶(あいさつ)」を待ちわびているのだ。
4.1
“There are a lot of stars in our galaxy―about 400 billion,” said Jill.
銀河系には恒星がたくさんあります――およそ4000億個です」とジルが述べた。
“Perhaps one tenth of them are very much like our own sun.
「おそらく、それらのうちの10分の1は、太陽と酷似しています。
And the universe has another 100 billion galaxies beyond our Milky Way.
しかも、宇宙には、天の川のほかに、1000億もの銀河系があります。
There are lots of other places {where intelligent life may exist}.
知的生命体が生存するかもしれないほかの場所がたくさんあります。
I wish [o we had evidence already,] but I believe [o we will find it some day].”
すでに証拠があればと思っているのですが、いずれ、証拠を見つけるであろうと考えています」
4.2
From time to time, SETI researchers around the world receive mysterious signals.
ときおり、世界中のSETIの研究者たちは不可解な電波信号を受信します。
More of these signals are “false signals” {caused by satellites, radar systems, or radio and television stations}.
こうした電波信号のうちの多くは、人工衛星やレーザーシステム、あるいはラジオ局やテレビ局が発射した「擬似信号」です。
But more than a few of them remain unexplained.
しかし、それらのうちの数個よりも多くのものは、説明できないままなのである。
しかし、年間、数個以上は、説明のつかないものである。
4.3
The amount of data {that researchers gather from space} is huge.
研究者たちが宇宙から集めたデータの量は、膨大である。
To analyze it quickly, a program {called SETI@home} was created in 1999.
迅速にデータを分析するため、SETI@home(セティ=アット=ホーム)と呼ばれるプログラムが1999年に組まれた。
By downloading this program, anyone can join the search on the Internet.
このプログラムをダウンロードすることにより、だれもがインターネット上で探査に加わることができる。
Data from SETI telescopes are analyzed by volunteers’ computers and sent back to the central computer at the
SETIの望遠鏡から得られたデータはボランティアのコンピュータによって分析され、カリフォルニア大学の中央電算システムに返送される。
4.4
(Though we have not found “E.T.” yet,) a place in the history books is reserved for the person {whose computer records the first signal from extraterrestrials}.
「E.T.」をわれわれはまだ発見していないが、歴史書のある箇所が、地球外生命体からの最初の電波信号を記録したコンピュータの持ち主のために、確保されている。
Who knows?
だれが知っているのか?
It may be you.
それはあなたかもしれない。
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